上田　朋和

　加賀市では他市と比べても高齢化も高くなってきており、さらに人口減少が続いております。そのような中、IoTやAIの技術に力を入れています。IoTの人材育成については座学や体験などのセミナーやKAGAものづくりラボなどを開催し、延べ1,651名が参加されました。農業分野の実証実験の成果として、毎年収集してきた環境データと作業記録を分析し、効率的な作業を行うことで、作物の商品化率や品質の向上につながってきています。

　製造業分野における成果はIoTにより業務の生産効率を向上するモデルを7件、IoTの新製品や新サービスを創出するモデルを3件実施し、実施事業者においては生産性の向上が見られるほか、市内のシステム会社が新たにIoTシステムを開発し、市内事業者に導入するなどビジネスチャンスにもつながっています。

　また連携協定を結んでいる企業等と協力し、５Gや３Dプリンタなどの新たな講習も考えています。IoT導入の実証事業では商工業だけでなく、新たに観光分野や先端技術を活用する実証を実施していきます。

　今後は人手不足が顕著な中小企業にもこのような技術を導入して、他市との差別化も図りながら、スマートシティの実現に取り組んでいきます。